「ラベル」は物に貼り付けて情報を伝えるための身近な存在で、誰もが一度は手にしたことのあると思います。同じく情報を伝える存在として「RFID」があり、情報が書き込まれたRFIDタグを無線通信で情報を読み取ることができます。
現場帳票電子化ソリューション「XC-Gate(エクシーゲート)」がよく使用されている製造業においても、生産管理ラベル、出荷/在庫管理ラベルなど、製品や備品を識別するためにラベル・RFIDタグを現場で活用する場面は多いのではないでしょうか。
本記事では、株式会社サトーのRFIDラベルプリンタ「SCeaTa(シータ)」とラベル発行ツール「Multi LABELIST(マルチラベリスト)」を用いて、「XC-Gate」で入力した値が印字されたラベルの自動発行を行う連携についてご紹介いたします。
目次
課題
製造現場での製品・備品の識別方法、ラベル運用には以下のような課題があげられます。
- 製品を識別するため手書きで情報を記入しているが、書き方にばらつきがあり読みづらい
- 間違った内容でラベル発行してしまっても防ぐ方法がなく、後工程で発覚してロスが生じる
- 目視でラベルの情報を紙に転記しなければならず、ヒューマンエラーが発生してしまう
「XC-Gate」であれば、手書きの記録・帳票を使い慣れたExcelで簡単に電子化することができます。
電子化した帳票内で、あらかじめ設定しておいたしきい値から逸脱しているかどうかの判定、必須項目の入力漏れを防止する機能を設定することができます。電子帳票では入力内容・入力箇所が決められているため、入力内容を統一することが可能です。
また、「XC-Gate」とラベルプリンタ・ラベル発行ツールが連携していれば、現場ですぐにラベルを発行して、製品や備品、格納している箱等に貼付することができます。「SCeaTa(シータ)」では、バーコード・QRコードの印字だけではなく、RFIDタグへ値の書き込みも行えます。
発行したラベルにRFIDリーダーを用いるとかざすだけでラベル情報の読み取りができ、読取作業の効率化することができます。
連携イメージ
ラベルプリンタで「XC-Gate」の値を印字したラベルを発行するには、「XC-Gate」のCSV自動出力機能を利用します。CSV自動出力機能は、タブレット等から電子帳票が入力・送信されたタイミングで、「XC-Gate」のサーバー内のフォルダにCSVファイルを出力できる機能です。
このCSVを、ラベル発行ツール「Multi LABELIST」がインストールされているPCのローカルフォルダに転送し、そのフォルダを監視設定することで、「XC-Gate」の値を印字したラベルを即時発行することができます。
現場のプリンタからラベルが発行されるため、入力後すぐにラベルの貼付もできるようになり、貼り間違い・貼り忘れといったヒューマンエラーの防止にも貢献できます。
「XC-Gate」導入事例
タブレットから入力した値をラベルで発行して製品や資産に貼り付ける運用は、実際に「XC-Gate」をご利用いただいているお客様も運用されております。
XC-Gateとラベルプリンタを連携させてご活用いただいている、トーホーテック株式会社様の事例を製品サイトにて公開しております。本記事とあわせてご覧ください。
『XC-Gate導入事例』トーホーテック株式会社様
約8割の帳票を電子化、ラベルプリンタ連携でロット管理業務も効率化しているトーホーテック株式会社様が、XC-Gateを導入してどのように用途で使用しているのか、ラベルプリンタと連携してどのように活用しているのか、お話を伺いました。以下のリンクより詳しい導入事例をご覧ください。
RFIDラベルプリンタとの連携デモ動画
今回の連携について、「XC-Gate」の電子帳票で入力した後ラベルを自動発行している連携デモ動画をご用意いたしました。ご興味のある方はこちらの動画も是非ご覧ください!
連携デモ動画で使用したラベルプリンタ
SCeaTa(シータ)CT4-LX(株式会社サトー様の製品ページに遷移します)
まとめ
「XC-Gate」の電子帳票入力後、ラベルを発行する運用は様々な場面で活躍します。
製品や資産などのトレーサビリティ(追跡可能性)実現の手法としてぜひご検討ください。
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