帳票電子化クラウドサービス「XC-Gate.V3(エクシーゲートブイスリー)」では、連携ツール「XC-Connect(エクシーコネクト)」を経由してPLCやデータベースなど、様々な機器/ツールとの連携が可能です。
今回は、様々なFA機器からデータを収集することができる株式会社デンソーウェーブの「IoT Data Server」とXC-Gate.V3/XC-Connectとの連携についてご紹介いたします。
目次
IoT Data Serverとは
IoT Data Serverは、信頼性の高い産業用PCに、プログラムレスでデータを収集するソフトウェアをプレインストールした「データ統合コントローラ」です。
データの収集、加工、保存、通知、公開に特化したデータ管理機能を標準装備し、セルシステムからライン、工場、クラウドまで対応できます。
IoT Data Server 製品サイトはこちら(デンソーウェーブ様のページに遷移します)
https://www.denso-wave.com/ja/system/iot/product/server.html
XC-Gate.V3とは
「報告書」「点検表」「チェックシート」「日報」など、様々な紙帳票をカンタンに電子化=ペーパーレス化することができる現場帳票電子化ソリューションです。入力しやすい電子帳票は、使い慣れたExcelだけで作成することができ、パソコン・タブレット・スマホ、ハンディターミナルなどマルチ端末から入力したデータを蓄積して活用することができます。
XC-Gate製品サイトはこちら
https://product.technotree.com/xc-gate
IoT Data ServerとXC-Gate.V3/XC-Connectの連携
連携ツールのXC-Connectを経由してXC-Gate.V3の
電子帳票上にPLCなどのFA機器のデータを表示させることができます。
製造現場にある設備・ロボットを制御しているPLCは様々なメーカーが利用されていることが多いです。様々なメーカーのPLCの情報をIoT Data Serverであれば集約できるため、現場の稼働情報やサイクルタイム、出来高などの情報を取得することができるようになります。機器のデータが入力された電子帳票を表示して、作業者が担当者情報、特記事項など必要な情報を入力していくことで、効率的に製造現場の「機器情報」「人情報」を蓄積できます。
活用例
製造現場の設備点検記録での活用例をご紹介します。点検記録に必要な設備の「温度」「圧力」といったデータをIoT Data Server、XC-Connectを経由して自動的にXC-Gate.V3の電子帳票へ反映させるようにしておくと、作業者が設備の情報を見て手入力する作業が不要となります。これにより、入力にかかる時間を短縮できるだけではなく、数値の見間違い・入力ミスなどのヒューマンエラー防止につながります。IoT Data Serverからのデータを取得することで、製造現場の点検記録などを正確かつ効率的に行えます。
また、電子帳票の入力端末としてハンディターミナルを用いると、帳票URLをQRコード化して設備に貼付し、QRコードから設備点検表を立ち上げないと点検作業が行えない、つまり点検を行う設備の前でしか入力を開始できない、といった制御も可能になります。
ハンディターミナルを用いた設備点検記録の電子化については、デンソーウェーブ様のXC-Gate導入事例で紹介しておりますのでこちらもあわせてご覧ください。
※IoT Data Serverの連携事例ではございませんのでご留意ください。
接続方法
IoT Data Server のデータ取得は、XC-Connectで設定します。XC-Connectはテクノツリーデベロッパーサイトにてインストーラーをダウンロードできます。
※ダウンロードするにはデベロッパーサイトへのアカウント登録が必要です。
\テクノツリーデベロッパーサイトはこちら/
デベロッパーサイトアカウント登録はこちらから行えます
IoT Data Serverの連携は汎用プロトコルのOPC-UAを利用します。一連の設定の流れについては、デベロッパーサイト内のチュートリアル「OPC-UAへの接続」で公開しておりますので是非ご覧ください。
実際にIoT Data ServerとXC-Connectを接続してみたいという方向けに、設定値をご紹介します。
XC-Connectの機器設定から、
メーカー:汎用プロトコル
機種:OPC-UA
プロトコル:OPC-UAプロトコル
を設定します。
次に、プロトコル内容の入力を行います。エンドポイントURLには
opc.tcp://IPアドレス:ポート番号/CaoOPCUA
を入力します。セキュリティポリシー、認証モードは任意のものを選択してください。(例ではNone,匿名ユーザーを選択しています)
上記で機器設定の情報は完了です。次に、設定した「機器設定」の中で「取得データの追加」を行います。
IoT Data Serverのノード情報は、
ns=5,s=value001
(例ではD1000となっています)になります。
XC-Connectに保存したい項目の名称の設定や件数、取得間隔については希望に応じて設定が可能です。以降の詳細はチュートリアル「OPC-UAへの接続」をご確認ください。
IoT Data ServerとXC-Gate.V3の連携を無料でお試しできます
IoT Data Serverのデータを取得することができるXC-ConnectはXC-Gate.V3専用の無料連携ソフトです。XC-Gate.V3は1ヶ月間の無料トライアルをご用意しています。トライアルではプロプランと同等の機能をご利用いただけますので、XC-Connectを使ってお客様社内の機器との接続検証も可能です。
興味のある方はお気軽にXC-Gate.V3の無料トライアルをお申込みください。
\XC-Gate.V3 無料トライアルのお申込みはこちら/
※XC-ConnectはXC-Gate.V3のスタンダードプラン・プロプランでご利用いただけます。
まとめ
IoT Data Serverが収集したデータをXC-Gateの電子帳票へ表示し、機器情報+人の情報を1つの帳票にまとめて保存することができます。
XC-Connectはテクノツリーデベロッパーサイトから無料でダウンロードできるので、気になった方はぜひそちらもチェックしてみてください。
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