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XC-Connectについて
2022年8月にリリースしたXC-Connect(エクシーコネクト)は、帳票電子化ソリューションXC-Gate.V3(エクシーゲートブイスリー)とPLCや外部データベースの間でデータの連携設定ができる無料ソフトウェアで、設備やセンサーからの様々なデータを取得することが可能です。
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※XC-Connectのダウンロードには、デベロッパーサイトでのユーザー登録(無料)が必要です。
そこで今回は「おんどとり Web Storage」を使って、温度計で測った室温をXC-Gate.V3上でグラフ化してみました。
連携に使用する機器
おんどとり TR71-nw
こちらのデータを取っていきます。
設定の流れ
今回連携したいフローは以下の通り。
おんどとりからWeb Storageに上がったデータを、XC-Gate.V3のグラフ付き帳票に反映させます。
ちなみに、おんどとりはテクノツリー本社の室温を取得しています。
XC-Connectではどこからどんなデータを取得するのか決める①機器設定、取得したデータの転送先を決める②転送設定、XC-Gate.V3の帳票にデータを反映させるための命令文を生成できる③タグ設定の3つの設定でシステム、ツール間の連携ができるようになります。
この3つの設定を先ほどの図に当てはめると以下のようになります。
今回はこの流れに沿ってXC-Connectで連携項目の設定を行います。
①機器設定 おんどとり Web Storageから温度データを取得
まずはXC-Connectの機器設定でデータを取得するための条件を設定します。
XC-Connectの機器設定画面を開き、機器の追加画面で「おんどとり Web Storage」を選ぶと、API-KEYやログイン情報を入力する画面が表示されます。必須項目が一目でわかるのは設定する上でとても便利ですね。ちなみに、設定を登録する前に接続テストもできます。
ここで接続先が決まったので、今度はどのデータ項目を取ってくるのかを設定します。追加項目の設定画面を開くと、何やら英数字が並んだ画面が。
ここでは画面左上にWeb Storageから取得できるデータが一覧で表示されており、必要な項目を選択して画面下側の「項目情報」欄にコピーすれば設定完了です。「ch1」「ch2」と書かれた温度計の項目名を、ここではXC-Connectへ取り込む際にわかりやすくなるよう「温度1」「温度2」と変更しました。
登録ボタンを押すと上記設定が登録されます。そして登録した設定を起動することで実際におんどとりからのデータ取得が始まり、①機器設定は完了です。
②転送設定 データの転送先をXC-Gate.V3に指定
次に取得したデータの転送先を設定します。XC-Gate.V3への転送設定は非常にシンプルで、転送先の追加画面でXC-Gate.V3を選んだあとは、専用の証明書ファイルをアップロードするだけです。この証明書ファイルは、XC-Gate.V3の無料トライアル、またはスタンダートプランかプロプランでご契約中のユーザー様がXC-Gate.V3の「管理者用サポートメニュー」からダウンロードいただけるようになっています。
①機器設定を作成したときと同様に、設定を登録後、作成した設定を起動して②転送設定は完了です。
③タグ設定 取得したデータをXC-Gate.V3の帳票に反映
最後に、取得したデータを帳票上に表示させるための命令文「タグ」を作っていきます。タグ設定の画面は少しクセがありますが、基本的には画面の指示の通り設定すればタグが生成できるようになっています。
まずは先に登録した①機器設定との紐づけを行います。ここでは、機器設定リストの中から必要なものを一つ選択します。
機器設定との紐づけが完了すると、XC-Gate.V3の帳票に表示させたい項目をピックアップできるようになります。表示できるデータ項目の一覧画面から、こちらも必要なデータを選択します(複数選択可)。今回は①機器設定で設定していた「温度1」「温度2」に加え、データ取得時の日時も含めた3項目を選びました。
項目が選択できたので、「タグEXCEL出力」をクリックしてタグが記載されたExcelファイルをダウンロードします。
ここまででXC-Connect上での設定がすべて完了しました。
④使用する帳票にタグを貼付
最後に、使用する帳票にタグを貼付していきます。「タグEXCEL出力」で出力されたExcelファイルから「コネクト」タグ、「コネクト項目」タグをそれぞれコピーし、使用する帳票の元Excelファイルにペーストします。
コネクトタグは、ここまで設定してきた内容に基づいてXC-Connectからデータを取得することができます。一方のコネクト項目タグは、コネクトタグで取得したデータを項目ごとに帳票上へ表示させるため使用します。
そうしてタグを貼り付けたExcelファイルをXC-Gate.V3にアップロードし、帳票作成も完了です。
⑤帳票へのデータ表示
ここまでおんどとりからのデータ取得、帳票への表示まで設定してきましたが、果たして出来上がった帳票では正しくデータが取れているでしょうか…?
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おんどとりからのデータを無事、帳票へ反映させることができました!
タグで取ってきた値を基に、グラフも表示されていますね。今回おんどとりで取得したのはテクノツリー本社サーバールームの室温ですが、例えば食品工場で材料保管庫の室温を記録するなど、継続的な温度管理が必要な場合で活用できるのではないでしょうか。
というわけで、この記事ではXC-Connectでの連携設定を使い、おんどとり Web Storageのデータをグラフ付き帳票に反映させてみました。今後もXC-Connectを使った様々な連携方法についてXC-Times内で紹介する予定ですので、ぜひ情報をお見逃しなく!
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※XC-Connectのダウンロードには、デベロッパーサイトでのユーザー登録(無料)が必要です。
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