2023年4月14日より、XC-Gate.V3専用連携ツールXC-Connect(エクシーコネクト)の最新バージョンVer1.2.0がご利用可能となりました!
今回のバージョンアップでは、複数の連携先から取得したデータを一つに加工できる機器データ結合機能と、取得取得したデータをXC-Gate.V3のデータベースに直接登録できるXC-Gate.V3 データベースへの書き込み機能が新たに追加され、より幅広い場面でXC-Connectをご活用いただけるようになりました。
→XC-Connectとは?
前回の記事に引き続き、今回は機器データ結合機能についてご紹介します!
目次
機器データ結合機能について
XC-ConnectではデータベースやPLC、あるいはXC-Gate.V3など様々な連携先からデータを取得することができます。データの取得先や、取得する項目に関する設定を機器設定、その設定に基づいて取得したデータのことを機器データと呼んでいます。
機器データを任意の連携先に出力することにより、XC-Gate.V3で入力した作業実績を基幹システムに出力する、PLCの稼働データをXC-Gate.V3に取り込むなど、双方向のでデータ連携ができるようになっています。
今回追加された機器データ結合機能では、共通の項目さえあれば2つ以上の機器データから必要な項目だけを抽出し、出力用データとして1つにまとめることができるようになりました。これにより転送するためのデータの形をより柔軟に加工できるようになったほか、これまでは機器データごとで別々に行われていた転送処理の一本化も可能になりました。
下図のように、複数ある機器データで共通の項目があれば、それを起点にデータを結合できます。
機器データ結合のイメージ (日付をキーに機器A・Bのデータを結合)
なお、本機能でデータを結合した後も、元の機器データはそれぞれ個別に利用できます。
活用シーン
従来のXC-Connectでも大半の場面で十分に活用できましたが、複数のデータを整理して一つにまとめることで、よりお客様ごとの運用方法に沿った帳票電子化が可能となります。
活用例①:複数の検査工程から、必要な検査項目の結果だけ基幹システム/最終検査報告書へ転記
本機能で、複数帳票の実績から必要な項目だけを抽出して基幹システムへ転送することができるようになりました。また、製品の検査工程が複数にまたがり、それぞれの検査帳票を最後に検査報告書へまとめるような場合も、検査番号のようなキー項目で各検査帳票のデータを紐づけ、まとめて最終の検査報告書帳票へ転記を行えます。
活用例②:複数PLCの稼働データをまとめて取得
工場のラインごとに設置されているPLCの稼働状況をモニターしたい際、それぞれのPLCからのデータをXC-Connectで取得し、各データを取得時刻で紐づけることによって、帳票上に複数機器の稼働情報をまとめて表示することが可能です。これまでは帳票でデータを表示させるためには接続する機器の台数分通信が発生し、通信中は帳票が操作できないというデメリットがありましたが、機器データ結合により帳票とXC-Connectとの通信も短時間でより効率よく行うことが可能となりました。
設定の流れ
XC-Connectの機器データ結合設定画面では、まず結合したい機器データを追加し、続いて選んだ機器データの中から必要な項目をピックアップします。結合したい機器データと項目がそろったら、登録時間や作業コードなどのキー項目で機器データの紐づけを行い設定が完了です。
機器データ結合機能 設定画面
設定方法の詳細についてはデベロッパーサイト内のチュートリアルで記載しておりますので、実際に試してみたい方はぜひこちらもご確認ください!
XC-Connect データ連携(機器データ結合機能)について
また、隔週でXC-Connectについてご紹介しているWEBセミナーを開催しております。XC-Connectの基本的な内容を知りたい方は、ぜひWEBセミナーにご参加ください!
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