セラミックス業界における、XC-Gateを活用したDX MODELをご紹介いたします。本記事では、セラミックス業界にフォーカスした内容となっておりますが、「プロセス製造」でのDX MODELとして、化学製品、石油、金属、紙・パルプ、薬品、ガラス・セメント、鉄鋼などの企業様に参考にしていただける内容となっております。
目次
セラミックスとは
工業製品の材料は「セラミックス」「金属」「有機材料」の三つに分類され、「三大材料」と呼ばれています。
セラミックスはもともとは陶磁器を指していましたが、最近では耐火物、ガラス、セメントを含む無機材料を指すことが多くなっています。
セラミックスの中でも、特にエレクトロニクス産業をはじめ、各種産業で用いられる磁器は高い性能や精度が要求されることから「ファインセラミックス」と呼び、一般の陶磁器と区別しています。
ファインセラミックスは、「高度に精選された原料粉末」を用いて、「精密に調整された化学組成」を「十分に制御された製造プロセス」によってつくられた高精密なセラミックスです。
セラミック製品の製造工程
ファインセラミックスの原料は、無機質の粉末で、純度や粒子径などが高精度に制御されたものが使われています。
所定の形に精密成形され、制御された焼成炉で焼かれます。この焼成の過程で、粉末粒子同士が融合し、空隙が減少して焼き固まり(焼結)、緻密で非常に硬い製品ができあがります。
セラミックスの製造工程では、次の3つの要素が重要です。
① 研究開発段階の各プロセスの対象材料のキャラクター (対象材料の物性)把握
② 生産に入った段階にて各工程でのキャラクター確保
③ 生産管理、品質管理、製品管理の操業データ収集
上記の3つの要素に対して、「デジタルビジネスモデル」を作り上げ、組織を変革させることによってDX(デジタルトランスフォーメーション)をもたらすことができます。
それぞれの工程でのキャラクタ( 物性) が焼成体のキャラクタに結びついていくので、全工場の運転条件を把握できるシステムをつくり、キャラクタと結びつける仕組みをつくります。
統合PLC で、生産状況、工程ごとの運転データがロットで管理するようにシステム化を構築し、生産管理、品質管理、設備管理などのデータとキャラクタを一括してデータベースに取り込み、表示できる仕組み(生産管理板)を構築します。
この焼成工程にXC-Gate を導入し、DX に取り組んだ事例をカタログにてご紹介しております。
それぞれの工程でのキャラクター(物性)が最終的には焼成体のキャラクターに結びついていくので全工程においてキャラクターが把握される必要があります。さらに、キャラクターと加工する機器の運転条件を比較することによって機器の運転条件の最適値を求めることができます。
全工程をデジタル化してXC-Gateなどで運転データを把握し、キャラクターとの関係をつかんで制御します。各工程の生産管理は、運転条件と物性の関係をつかむことでDXにつながります。
昨今の状況から「自動車軽量化需要増加」「ガラス瓶需要減少」「テレワーク需要増加」「電気自動車需要増加」が考えられる中で注目されているセラミックスですが、製造工程でXC-Gateを活用し、DXに取り組んだ事例紹介となるリーフレットです。
詳細はぜひダウンロードしてご覧ください。
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