現場帳票電子化ソリューション「XC-Gate.V3(エクシーゲートブイスリー)」の連携用ソフト「XC-Connect(エクシーコネクト)」の便利な使い方をサンプルファイルを用いてご紹介いたします。
目次
XC-Connectとは
「XC-Connect」は、PCやサーバーにインストールし、通信可能なPLCや基幹システムのデータベースと帳票電子化クラウドサービス「XC-Gate.V3」とのデータ連携設定を行うことができる無料ソフトです。2024年11月22日にリリースされたVer 1.3.0より、設定情報のエクスポート・インポートが行えるようになりましたため、弊社で作成した設定ファイルをデベロッパーサイトにて提供しております。
「XC-Connect」のVer 1.3.0 のインストール・アップデートがまだの方は、テクノツリー デベロッパーサイトにてダウンロードしてください。
XC-Connect Ver 1.3.0の新機能をご紹介
2024年11月22日より、XC-Connect(エクシーコネクト)のVer1.3.0がご利用可能となりました!今回のバージョンアップでは、多くのXC-Connectユーザー様よりご要望をいただいておりました設定情報のエクスポート・インポート機能の追加と、XC-Connectで収集したデータのCSV出力の詳細設定への機能追加を行い、より便利にXC-Connectをご活用いただけるようになりました。
本記事では「XC-Connect」を用いて、「XC-Gate.V3」で入力した実績を別のデータベースに転送し、集計や分析に活用しやすくする方法をご紹介いたします。
対象となる帳票の構成
集計や分析に活用しやすくする方法ですが、XC-Gate.V3の実績をそのまま転送するのではなく、明細のように分解した状態でデータベースに転送する方法を指します。ただし、すべての帳票が当てはまるわけではなく、各列に同じ項目が並んでいるような帳票が対象となります。
こういった帳票は、XC-Gateの入力機能を設定するためのタグ(日本語の命令文)の項目名に、1,2,3…と枝番がついた状態でExcelに記載されているかと思います。
XC-Gateで実績を登録するとこれらの値がすべて横並びになって1レコードとして登録されていきますので、他のデータベースに登録する時等に、データを活用しやすい形に加工する、縦並びにするというのが本サンプルの内容となっております。今回の記事では例として、設備の稼働・停止の記録を行う帳票を元に解説いたします。
データ転送までの流れ
データの流れはシンプルで、XC-Gate.V3で入力された実績をXC-Connectで取得し、データベースに転送を行います。今回の設定で重要となるのは
- 機器設定内の項目設定による分解
- 転送設定内の項目設定による値必須
上記の2点です。それぞれの内容について、解説いたします。
XC-Connectの機器設定
データベースへ転送する際の肝となるのが、XC-Connectの機器設定内で行う項目設定です。先述の通り、デフォルトでは全てのデータが横並びで転送されてしまいますので、サンプルファイルでは下の図のように縦になるよう並び替えを行っています。縦型のデータにすることで、XC-Gateで登録された1つの実績から複数のレコードをデータベースに転送することができるようになります。
項目設定の詳細については、テクノツリー デベロッパーサイトにある項目設定のチュートリアルを参照ください。チュートリアルはアカウント登録不要で閲覧することができます。
XC-Connectの転送設定
転送設定においても、項目設定がポイントとなっています。明細が並ぶ帳票ですべての行に入力されているとは限りません。
XC-Connectからデータベースへ転送する際に、デフォルトのままだと分解した全件がデータベースに転送されることになります。すべての行に入力されていない場合は空白のあるレコードが作成されてしまいます。
こちらを防ぐため、項目設定内で「値必須」にチェックを入れています。これは、停止要因が入力されていない行はデータベースへ転送しないという設定になっており、重要な項目が入力されていないレコードの生成を防止することができます。
転送したデータベース
これらの機器設定・転送設定が完了し、それぞれの設定を起動させるとXC-Gate.V3で入力された実績がデータベースへ転送されるようになります。XC-Gate.V3から設備の稼働・停止の記録を行う帳票に実績を登録して、停止要因が入力されていた合計7レコードがデータベースに転送されております。
XC-Connectサンプルのご案内
今回ご紹介した帳票、機器設定・転送設定のインポートファイルは、テクノツリー デベロッパーサイトのサンプルダウンロードページからダウンロードしていただけます。
デベロッパーサイトにログイン後、サンプルダウンロードページより「【XC-Connectサンプル】集計に役立つデータベースへの転送(ファイル名:xcgate_to_database.zip)」をダウンロードしてください。解凍すると「xcgate_to_database.xcc.gz」というファイルがあり、こちらが「XC-Connect」へのインポートファイルです。「XC-Connect」のシステム設定からインポートすると、機器設定・転送設定それぞれ1つずつ設定情報が表示されます。
各設定名称は重複の内容に任意の名前に変えていただいて、インポートを実行するとご利用いただいている「XC-Connect」の機器設定・転送設定の中に登録されます。登録された後は、XC-Gateの環境情報やデータベースの情報を変更してご利用ください。
XC-Connectをご利用いただいている方々に向けて、XC-Timesで有益な情報をお届けしてまいります。
こんなサンプルが欲しい!というご要望がありましたら、記事へのコメントでお書きください。
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