投稿日

2025.12.15

更新日

2025.12.15

現場の見える化を加速する“ディスプレイ活用”

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製造現場では、「工数削減」「品質安定」「ムダの排除」といった改善活動が日々行われていますが、近年とくに注目されている取り組みが “工場の見える化” です。見える化の対象として、生産状況・品質データ・設備稼働・点検記録など様々な情報がありますが、これらをリアルタイムで見える化することで、遅延や異常をすぐに発見でき、改善のスピードが大幅に高まります。

なかでも活用例として多いのが、 現場に大型のディスプレイ(モニター)を設置して情報を表示するスタイルです。作業者が手元の端末だけでなく、現場のから視認しやすいため、チーム全体の判断スピードが向上し、改善サイクルが回りやすくなります。

本記事では、工場でディスプレイ活用が広まっている理由や活用メリット、そして 現場帳票電子化ソリューション「XC-Gate(エクシーゲート)」ならではの強み、さらに、「XC-Gate」のディスプレイ活用を実践されている2社の事例を紹介します。

工場の見える化が求められる背景

工場の見える化は、製造現場の改善活動における基盤と言える取り組みです。見える化自体は過去から行われており、設置しやすいホワイトボードに直接、生産数や不良数といった数値情報を記入して生産状況を把握できるようにしたり、紙で記録した帳票を掲示して、それを見て現場の状況を把握したり、といった運用が見受けられました。簡易的な記録であれば、今までの運用でも対応可能ですが、近年は以下のような要因から、見える化に対する重要性が一段と高まっています。

  • 人手不足・技能伝承の課題
    熟練者の勘やコツ、ノウハウをデータ化して誰でも再現できる状態にする必要がある。
  • 属人化した業務の解消
    点検・検査・品質記録が人に依存すると、ミスやバラツキが増える。
  • 紙の帳票管理の限界
    転記・集計に時間がかかり、リアルタイム性が失われている。
  • 複数ライン・多拠点管理の複雑化
    現場状況を一元で管理しないと、判断が遅れ不良やロスが拡大。

こうした背景から、「様々なデータをリアルタイムで集め、見える化する仕組み」が不可欠となってきています。

ディスプレイ活用による見える化

見える化には様々な方法がありますが、現場への大型ディスプレイの導入は以下の理由で進んでいます。

誰でも即座に状況を把握できる

現場の入り口・工程横・休憩室などにモニターを設置することで、作業者・管理者など、関係者がすぐに状況を把握可能ラインの稼働率、設備異常アラーム、生産進捗、品質情報などを共有することで、判断スピードが劇的に向上します。社内の関係者だけではなく、来訪者の工場見学の際にも掲示しておくことで、現場のデータ活用が進んでいることをアピールすることも可能です。

集計・分析結果をそのまま可視化

現場の情報がリアルタイムでグラフや集計表でわかりやすく表現され、いま何が起きているか”を表示できるため、「帳票入力 → 回収 → Excelでの集計・グラフ化 → 反映」という従来フローを大幅短縮できます。

現場改善のモチベーション向上

数値やグラフがチームの目に触れることで、中長期的な改善活動の定着にも寄与します。計画の達成状況や品質指数をリアルタイムで共有すれば、現場の意識が変わります。例えば、製造工程の各ラインの状況を順番に共有することで、自身が担当するラインがどうなっているか、他のラインと比べてどうか、効率をもっと上げなければ、といった意識変革にもつながります。

「XC-Gate」なら「帳票入力 → 集計 → 見える化」までワンストップ

現場帳票電子化ソリューション「XC-Gate」 であれば、現場のデータ収集からディスプレイでの見える化まで、1つのソフトで実現します。

「XC-Gate」の特徴

  • 点検表・検査表などの帳票を使い慣れたExcelだけで電子化
  • 集計画面やダッシュボードもExcelだけで作成
  • ブラウザで動作するため、XC-Gateの画面をディスプレイへ表示できる
  • BIツールとも連携が可能でさらに詳細な分析が可能

このように「XC-Gate」は現場の“記録 → 分析 → 共有”をまとめて実現できるソリューションです。こういった特徴から、「XC-Gate」で作成した集計画面や、「XC-Gate」のデータを、大量のデータを収集・分析・可視化し、経営層や現場の迅速な意思決定や業務改善を支援する、いわゆるBIツールに反映させてディスプレイに表示させる実績もございます。

「XC-Gate」導入企業様のディスプレイ活用の事例

桃谷順天館様(生産管理板)

XC-Gate導入事例:株式会社桃谷順天館様

「XC-Gate」を導入して、現場の入力からディスプレイでのデータ活用までを一貫して行われている事例です。製品の充填・包装工程では、従来ホワイトボードの生産管理板(稼働表)に時間ごとの作業進捗を手書きで記録していました。そのため、管理者が進捗を確認するにはその都度作業現場にホワイトボードを見に行かなければならなかったのですが、「XC-Gate」を使って生産管理板を電子化することで、充填・包装作業記録に入力されたデータが自動的に生産管理板へ反映されるようになり、わざわざ現場へ移動することなく、どこからでも進捗管理ができるように工夫されています。

住友理工様(設備の稼働状況把握)

XC-Gate導入事例:住友理工株式会社様

「XC-Gate」で入力されたデータがリアルタイムでBIツール「Motion Board」(ウイングアーク1st株式会社)に反映され、稼働状況を把握されている事例です。工場内には成型機が120台あり、生産情報をデータ化する前は、設備から鳴るアラームが次にどこで鳴るのかが把握できていない状態で、アラームが鳴るたびに現場内を駆け回らなければならない状態でした。現在は、生産情報を「XC-Gate」に登録することで、どの号機が次に満了になるのかがBIツールで可視化されるようになっています。アラームが鳴るまである程度時間がありそう、と判断をした場合は長めの作業をしたり、アラームが鳴るまで時間が少ない場合は軽めの作業をしたりと、作業の組み立てがやりやすくなったとお話いただいております。

それぞれの事例をわかりやすくまとめた資料をご用意しております。下のバナーからぜひダウンロードしてご覧ください!

工場見える化の第一歩は、帳票電子化+ディスプレイ活用から

現場の見える化を行うためには、まず現場のデータを収集・ためるところからのスタートとなります工場の見える化は、一度にすべてを整えようとするとハードルが高くなりがちです。だからこそ、第一歩として帳票を電子化し、データをためる仕組みを作ることが重要です。

データが蓄積されれば、次のステップとしてディスプレイへの表示やダッシュボード活用へと自然につなげていくことができます。現場の見える化、ディスプレイの導入を本格的に進めたいとお考えであれば、まずは「XC-Gate」による帳票電子化から始めてみてはいかがでしょうか。

まとめ

見える化と聞くと「難しそう」「機器やシステムが高そう」というイメージを持たれがちですが、「XC-Gate」なら
①既存帳票を電子化→②自動集計画面を作成→③モニターへ即時表示
と、最小限のステップで“現場の見える化基盤”を構築できます。現場の見える化を検討されているお客様は、ぜひ「XC-Gate」の活用をご検討ください。

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