ボトルのキャップを開ける際、閉める際に必要な力=トルク値を計測できることをご存知でしょうか?飲料、化粧品、医薬品などのボトル容器では、キャップの“開けやすさ”や“密封性”が、品質管理・ユーザー体験の両面で重要です。しかし、これらは従来「目視」や「感覚」に頼りがちで、定量的な管理が難しい、といった課題もありました。
トルク値を計測する現場でのお困りごととしては以下の項目が挙げられます。
- キャップが硬すぎて「開けにくい」というクレームが出る
- 締付トルクが弱く、輸送中に液漏れが発生したことがある
- ライン・作業者・ロットごとにトルク値がばらつく
- 測定値を紙に書いて、後からExcelへ転記している
- 監査・品質保証部門から「過去データをすぐ出してほしい」と言われる
こうした課題に対し、東日製作所のデジタルトルクメータ「TME3-BTL」と現場帳票電子化システム「XC-Gate(エクシーゲート)」を連携させることで、トルク値の測定から記録・管理までを効率化し、品質管理の高度化を実現できます。
本記事では、ボトルキャップの開栓・締付トルク測定結果を電子帳票へ連携する活用例をご紹介します。
目次
デジタルトルクメータ「TME3/TME3-BTL 」とは

「TME3/TME3-BTL 」は、東日製作所が提供するボトル容器のキャップ開栓トルクの測定に特化したデジタルトルクメータです。ペットボトル、化粧品容器、医薬品用GL 規格ねじなど、多様な容器のトルク管理に対応します。

こちらのデジタルトルクメータには“開栓トルク専用モード(ダブルピークモード)” を備えており、「キャップが回り始めるトルク(1次ピーク)」と、「キャップを外す直前のトルク(2次ピーク)」の両方を検出できます。これにより、容器の密封強度だけでなく、開けやすさも定量的に把握可能です。東日製作所様が提供するデジタルトルクメータ「TME3-BTL」は、Bluetooth接続で測定値を転送することもできます。その測定結果を現場帳票電子化システム「XC-Gate(エクシーゲート)」に直接取り込むことで、トルク値の見える化・履歴管理が可能になります。
実際の連携イメージを動画でご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
「XC-Gate」とトルクメータ連携

「TME3-BTL」は、HOGP(HID over GATT Profile)に対応しており、Windows や iOS デバイスに対して自動入力が可能です。もちろん、現場帳票電子化ソリューション「XC-Gate(エクシーゲート)」で電子化した帳票に対しても入力ができます。これにより、トルク値の“収集 → 帳票化 → 保存”までのシームレスな連携を実現できます。
XC-Gateとの連携で実現できるのは、トルク値測定データの収集だけではありません。
例えば、規格値(上限/下限)を帳票に設定し、NGだった場合に赤色などでわかりやすく表示することで測定した値を目視で確認することなく正常かどうかを判別できます。

測定値の記録だけではなく、関連情報としてタブレット端末のカメラで測定対象のボトルを撮影し、貼り付けることもできます。

測定記録を上長や品質保証部門への承認ワークフローを設定することもでき、品質管理業務・製造業務に柔軟に対応することができます。このように、測定データに加えて現場での便利な機能、追加情報を保存しておくことで、現場担当者の負担軽減だけでなく、管理者・品質保証部門にとっても「使えるデータ」が蓄積されます。
活用例
ボトル製造ライン
ボトル製造ラインにおいて、定期的にキャップ締付/開栓トルクをチェックする抜き取り検査が必要な場合、TME3-BTL + XC-Gate の組み合わせなら、測定値をリアルタイムでデジタルログ化。履歴は電子帳票で蓄積され、ばらつきや傾向の分析も容易です。これにより、人手による記録ミスや転記漏れの防止、改ざんリスクの低減、トレーサビリティ確保が期待できます。
製品開発/評価用途
単なる抜き取り検査だけでなく、新製品のキャップ設計(例:開けやすさ、密封性)や容器設計の評価段階でも、TME3-BTL による定量測定と XC-Gate によるデータ管理を活用することで、設計仕様と品質要件の整合性を担保できます。
まとめ
トルクメータを使用することで、キャップの締め付け・開栓を定性的、感覚的なチェックではなく、数値で“見える化”することで、品質のブレを抑えて、安定した製品提供が可能になります。さらに、測定結果を電子帳票化することで、管理コスト・人為的ミスを削減し、将来的なトレーサビリティや品質保証体制の強化にもつながります。
ボトル製品の製造・開発・評価の際には、現場帳票電子化ソリューション「XC-Gate」とトルクメータとの連携をご検討ください。
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