図と入力項目を組み合わせてわかりやすい電子帳票を作成！

XC-GateをはじめとするXCシリーズは、Excelをベースに電子帳票を簡単に作成することができますが、紙で書いている内容をそのまま電子化するだけではなく、紙ではできないような便利な機能をお客様の帳票に実装することができます。
今回の記事では、XC-GateをはじめとするXCシリーズの入力機能を活用し、「チェックリスト、検査などで該当箇所がどこにあるのかを図示する方法」について豆知識としてご紹介いたします。

検査用途でのオートシェイプ活用

まずは、検査の用途での活用例です。
製品の外観・目視検査などで不具合があった箇所を記録する必要がある運用に最適です。本記事では、タイヤの外観検査を例にご紹介いたします。

項目の欄では「キズ」「ヨゴレ」といった不良内容をプルダウンで選択、次にその不良があった箇所を1～9のうちどこに近いか、部位をプルダウンで選択します。

部位を選択すると、その番号に丸印が表示され、どの部分に対して不良が記録されているのかが一目でわかるようになっています。

同じ場所に2箇所以上不良があると、丸印の色も変化するようになっています。
あとから別の担当者、責任者の方がこの検査結果を見返した際に、どの部分が不良があったかを一目で把握することができるようになります。
丸印はExcelのオートシェイプを使っていますが、このようにオートシェイプを条件によって表示させる方法が、今回ご紹介する機能「シェープタグ」です。

外観検査表の元のExcelファイルはこのようになっています。

右上部分ではわかりやすいように丸印をずらしておりますが、きれいにオートシェイプを重ねることで条件によって丸印の色が切り替わるような帳票を作成することができます。
条件によってオートシェイプの表示・非表示切り替えを行うだけ、とシンプルな機能ではありますが、2色の丸のオートシェイプにそれぞれシェープタグという機能を設定することで帳票の見た目を大きく変化させることができます。

シェープタグの記述例：
*シェープ 名前:図形非表示切り替え 条件:○○○

オートシェイプのどこに、上記のような日本語を設定する欄があるのか？と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、オートシェイプの「代替テキスト」に設定します。

チェックリストでのオートシェイプ活用

図面と入力項目を組み合わせた帳票でも、このオートシェイプの表示・非表示機能は活用できます。

施設内のチェックリストで、2列あるチェック欄で左側は確認を行ったら押すボタン、右側は確認場所がわからない場合に押すボタンとなっております。
右側のボタンを押すと、上の図の通り図面上にオートシェイプが表示されます。初めてチェック作業を行う人でも、施設内のどの場所を確認したらよいかを電子帳票上で確認することができ、別の方に聞かなくても正確にチェックを実施できます。
こちらの例では施設内のチェックですが、工場全体、設備の図面などの点検といった用途でも同様に活用いただけます。

棚場所確認でのオートシェイプ活用

ハンディターミナルの入力画面の応用としても、このオートシェイプの表示・非表示機能を活用できます。
倉庫内の商品の入庫作業で、商品についているQRコードを読み取るとその情報に合った棚番号が自動的に表示されます。
ここまでは、通常のXCシリーズの機能になりますが、その棚番号に応じて画面下部にある倉庫の全体図の中で該当の場所が図示されます。
どの場所に入庫したらよいかが図で表されるため、迷わずに作業することができ、無駄な作業が減り業務の効率化につながります。

設定はXC-Editorで

今回ご紹介した利用例では、いずれもExcel上に設置したオートシェイプの表示・非表示を切り替えるシェープタグという機能を使用しております。
こちらのタグは、XC-Editorを使うことで簡単に設定ができます。まだ利用したことがない方は是非ご利用ください。

表示・非表示を切り替えたいオートシェイプを選択したまま、XC-Editorの機能アイコンの中にある、「図形非表示」を選択して設定してください。
・ある項目が空欄だった場合には表示・非表示にする
・ある項目が特定の値だった場合には表示・非表示にする
と表示を切り替える条件設定ができます。

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XCシリーズはExcelの機能をそのまま使えるところが多く、Excelでの設定方法次第で様々な工夫を凝らした帳票を作る事ができる、自由度の高さが魅力なソリューションです。
図を貼り付けている電子帳票などがありましたら、ぜひこちらの帳票作成にぜひトライしてみてください。

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